3) 超高解像度表示のメリット
「石灰化の質的診断能と初期表示画面での存在診断能の向上に期待が持てます」
●ISDテクノロジー(特許出願中)を搭載した、
15MsP表示超高解像度マンモグラフィ画像表示用ディスプレイは、
一般の5MP表示ディスプレイと比べ、3倍の情報量表示と画素ピッチ1/3の
高精細表示(サブピクセル方向)を実現しています。
導入後の効果などをお聞かせください。
川島医師
15MsP表示のメリットに関しては、以前と全然違って見えるというような実感まではありません。
しかし、これまでの印象では、石灰化の質的診断能が向上しているように思われます。
また、これまで拡大表示しないと存在に気が付かなかったような石灰化に、
初期表示画面でしばしば気づくこともあり、存在診断能の向上にも期待を持っています。
いずれにしても15MsP表示は、デジタル画像の持っている情報を最大限に利用すると言う意味では、
結果の読影カテゴリーが同じであるとしてもそこに至るプロセスには必ず違いがあると思います。
4) 超高解像度表示のメリット
「デジタルの良い点に加えて、フィルムに負けていた点がどんどん改良され、
同じように見えるようになってきていると思います」
●15MsPディスプレイは、フィルムのような表示に近づけるために
特殊ARコート(特許出願中)を採用しました。
物理試験では、フォーカス・ノイズ・コントラスト・視野角特性が向上しています。
川島医師
私は、フィルムの良いところはデジタルになってもそのまま残しておいてほしいと思います。
フィルムで浮き上がって見えていた病変は浮き上がってくるように見えて欲しいですし、
石灰化の形もフィルムで見えていた形そのままに見えて欲しいと思います。
最近ではデジタルだから違う画像だとは思わなくなってきていますので、
そういう意味ではだんだんとフィルムに近づいてきているのだと思いますね。
デジタルの良い点に加え、フィルムに負けていた点がどんどん改良され、
同じように見えるようになってきていると思います。
これは、前にもお話しましたが、ディスプレイの表示性能向上はもちろんですが、
システム全体が改善されなければ達成できません。
山本技師長
デジタル化により管理効率が上がった事に加え、
以前のフィルムスクリーンの表示に近づいているのはすごい事ですね。
●ありがとうございます。メーカーにとって非常にうれしいお話です。
扱う情報量が増えていますが表示スピードについてはいかがですか?
川島医師
以前と比べ飛躍的に改善されたのは表示スピードです。
例えば以前のワークステーションでは、比較のために1年前に撮影した患者様の画像と
現在の画像を同時表示する場合などの負荷が大きいケースでは、画像表示するまでに
時間がかかる場合がありました。
しかし、ハードの進化によるものかもしれませんが15MsPのワークステーションでは
表示が速く、それにともない読影のストレスが減り、読影時間も減りました。
5) 超高解像度表示のメリット
「拡大しないと見つからないというストレスが無いのはありがたいですね」
●具体的にはどのような方法で読影されているのですか?
川島医師
基本的にはディスプレイ2台の画面を縦2面に割り、4画面表示で読影を行っています。
私は、fit 表示よりもやや小さめの表示が好きで、初期画面ではそのように表示しています。
以前はピクセル等倍にしないと小さな石灰化に気づかない事もありました。
しかし、システムを改良して来た結果、今では最初に表示した画面で
ほとんど見えるようになってきています。
ところが、本体装置の作る画像が悪かったり、画像処理が悪かったり、
ディスプレイが悪かったりすると、大きく表示しないと在ることすら判らないケースもあります。
それが今は初期表示でほとんどが見えるようになっています。
これは、15MsP表示だけの効果ではないかも知れないですが、
トータルではかなり完成度の高いシステムになっていると思います。
●トータルとして15MsPのシステムは非常に旨くいっているということですか?
川島医師
そう思います。そういう意味での不満は全くありません。
●先生は、拡大表示は使用されないのですか?
川島医師
結局は拡大して見るのですが、
拡大しないと見つからないというストレスが無いのはありがたいですね。
私は、ビューワーの虫眼鏡機能はどこを見ているのかが分りづらくて使用しません。
細かい部分を見る場合は全体を拡大し、それを動かして全部を見るようにしています。
この方がスピードも速く、見落としも少ないと思います。
●つまり先生は、MLO/CCを4つの分割画面に表示させ、
その分割画面の中でパンを使いながら見ているということですね。
そういう先生のスタイルは、15MsPのディスプレイでは
画像情報の欠落が少ないという点で非常にマッチした方法だと思います。
川島医師
なるほどそうですね。
6) 今後の課題
「改良の積み重ねや新し導入は大切です。
きめ細かな標準化によりメーカー間の垣根が無くればと思います」
●最後に画像診断システムの今後の課題についてお話をお聞かせください。
川島医師
前にもお話しましたが、FPD導入当初はなかなか満足できる画像は得られませんでした。
しかし、メーカーさんと協力し、改良を重ねる事で改善されてきました。
しかし、まだまだ改良の余地はあると思っています。
改良の積み重ねや新しい技術の導入は重要だと思います。
山本技師長
大きな施設の殆どは既にデジタル化され、システムを運用しています。
そこへ新しい読影システムをもってくるわけですから、
簡単に接続できると言うことが非常に重要です。
今後、もっときめ細かな標準化が進み、メーカー間の垣根が無くなってくればと思います。
●本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
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